中国衛星チャイナサット6B受信

中国の静止衛星チャイナサット6Bを受信してみようと、パラボラアンテナやチューナー等を購入して実験してみました。

少し前に設置作業をおこなったものですが、その時の様子を掲載します。

 

 

挑戦1  (2007/11/7)

10年ぐらい前にも海外衛星の受信を検討してみたことがありますが、口径の大きなアンテナが必要なのと、当時、対象とした衛星の仰角が小さいため、隣家に遮られ衛星を見通しできないことからアンテナの設置位置が定まらず受信を諦めました。 (パンナムサットなどを検討したのですが)

 つい先日のこと、BSアンテナの取替えと追加設置を行っているなかで海外衛星受信を思い出し、再びトライしてみることにしました。 中国ではいたるところに大型パラボラが設置されており、私の住んでいたアパートでも日本語放送(BS)などを見られるのだから日本でもできるはずです、、、(受信することは日本では問題はない)

 当時購入した関連の雑誌がありましたが、当時はアナログが主であるのと衛星の数もことなり、あまり役にたたないので、あらためてインターネットで調べることにしました。

 受信する番組内容を「中国」に絞って衛星の調査をするとASIASATSINOSATなどがあったのですが、さらに調べを進めていたところ、中国系放送は9月にCHINASATBに移行したとの情報がありました。

 この衛星は送信電力も大きいようなので、受信も容易と思いCHINASATBをターゲットにして衛星受信に挑戦することにしました

 

基本的な事項

1) CHINASATB

Cバンド、東経115.5度、 静止衛星軌道、放送は殆ど中国語

(BS、110CSは東経110度であるから、方向的には近い)

2) 機器類

    アンテナ 大きさは150cm程度で十分であるとの記事あり、念のため購入先に相談。

    LNB

    デジタルチューナー

    ケーブル、他

     (実験用なので、比較的安価なもの選択しました。)

3) アンテナ設置位置の検討  

    アンテナ設置位置から、該当衛星の方角を見たときに隣家や樹木等の障害物がないか。

    東経115.5度であるが、設置場所での方位、仰角を確認する必要がある。

    (私の住所では、東経約217度、仰角約41度の方向である)

4) アンテナを回転させれば、他の衛星の受信も可能であるが、当面はCHINASAT6B固定とし実験することにしました。 

 

機材一式到着

 発注後まもなく「ゆうパック」2個口が届きました。

機器組み立て、設置状況(テストのため仮設置)

1) アンテナ

6分割のアンテナをボルトで止めていくとパラボラになります。

アンテナ台やLNBなどを取り付けてひとまず完成です。

接続も簡単、チューナーとの接続を間違えることはありません。

 使っていなかった旧型SONY-TVVIDEO端子にチューナーの出力を接続しモニターとしました。

 チューナーの設定、シグナルレベル、他、設定に必要な情報はモニターに表示されるのでリモコン操作により容易に設定を行うことができます。     (詳細は別途)

 チューナーにはPALからNTSCへの変換機能があるので、日本のTVそのままでOK

 

受信状況

何度か設定を試みたり、アンテナの位置を調整した結果、117日現在受信したものは以下の通りで、鮮明に受信できています。(スクランブルがかかって見られないチャンネルとラジオチャンネルは除外しました)

 調整、勉強のための仮設置の位置は隣家の松の木により若干見通しが悪いので、最終的には当初予定の位置に設置して、再調整を行う予定です。

 

挑戦2 (続き)

 

庭にアンテナを設置してその調整方法やチューナーのセットアップ方法を確かめ、受信状況を確認しました。(海外衛星受信に挑戦1参照)

 

一定のチャンネルはクリアーに受信でき、問題はありませんでしたが、もっと多くのチャンネルを受信できるはずではないかと考え、アンテナ向きを調整しましたがこれ以上受信できませんでした。

電波の到来方向にある隣家の松の木が若干障害を与えているように思えました。

 

 

したがって、仮設置での確認はこのくらいにして、当初考えた平屋の物置(勉強部屋)の屋根上にアンテナを設置してみることにました。屋根に上って電波到来方向を確認すると、前の家に近くはなるが屋根の形状などから、見通しは仮り設置位置にくらべ良いので、早速、アンテナ台の設置方法、固定方法を検討しました。

 

可能な限りある物を利用するという観点から、アンテナ固定用のベースとなる部分は、前に使っていた裏庭用簡易扉をC鋼と併用して利用することにしました。

アンテナ固定用のロープはアマチュア無線に使っていたデベロープとステンレスワイヤーを使うことにしました。

 

 

調整・設定を行ったところ、仮設置の時よりもさらに多くチャンネルを受信することができました。もう少し微調整をすればさらに2チャンネルを安定して受けられそうですので大いに満足しています。

 

 

一連の写真は次のとおりです。

1.設置調整状況

  写真を参照

 

  アンテナを屋根の上にアンテナを設置するにあたり、まず屋根の再塗装から始めました。    (チョコレート色に再塗装しました)

  屋根の上にパソコンを持ち込み、信号レベルを見ながらアンテナ向きを調整しました

 

 

2.受信できたチャンネル

  写真は一部のチャンネルです。庭に仮り設置した時よりかなり多くのチャンネルが見られるようになりました。


3.チューナーの接続・設定例

チューナーの接続はいたって簡単、入門用には好都合である

設定も慣れてくればやりやすい。初期設定は中文になっているので、表示を英語にしてやれば分かりやすいのですが、中国語の勉強のために中文で設定しています。

 

挑戦3(補足)

今回、海外衛星受信にトライしてみて、(1)(2)項以外に気づいた事をとりまとめ、補足とします。

 

1. 海外衛星受信に使用した機器は値段の手ごろな中国製にしました。入門用として使用するので、アンテナ、LNB、チューナーそしてケーブルまでセットになっている「海外衛星テレビ受信機器」さん取扱の製品を購入しました。日本語の簡易説明書や英語マニュアル等が付属していて、設置・調整作業は問題なくできました。  疑問点を数回メールで取り合わせさせて頂いたところ、親切で適切な回答を頂き解決に大いに役立ちました。 あらためて感謝いたします。多謝。

2. アンテナとアンテナ台の塗装は強固と言いがたいので、将来の錆の予防するため、一部を市販ペイントで再塗装しました。特に金属の端部で錆びそうなところや、LNBの支持バーの使用しない取り付け穴(コーキングして)などをペイントで塗りました。小さな傷でもすぐ錆になる恐れがあるので、予防的措置です。

3. 分割されているアンテナを組み立てる時に多くのボルトとナットを使用しますが、そのボルトとナットの一部を錆に強いものに変更して比較してみることにしました。(全数取り替えるのは大変なので一部を変更)

4. 降雨後アンテナをみると、3項のボルトで止めた部分(6分割のものを相互に連結)の一部隙間から、雨水がアンテナ面の裏側へ浸み込むので、将来の錆発生を考え、コーキング剤を薄く入れてみました。

5. パソコンを使用してレベルをチックする時には、チューナーのVIDEO出力に手持ちのパソコン用テレビチューナー(VIDEO入力有)を接続しました。ハンディタイプのモニターがあるとさらに便利かもしれませんが、、、

ベランダ用メッシュアンテナ設置記録

 

これは、先日ベランダに設置した中国衛星放送受信機器の設置記録です。 

2009/11/29 7K3GNL

 

中国衛星放送はアンテナ、LNB、チューナーなどを設置すれば無料放送が見られることから、中国人や中国語勉強する者等、関係者には人気があるようです。

 

ただし、アンテナが一般のBS等と比べ少し大きいのと、アンテナそのものやLNB、チューナー等の機器は一般の家電屋さんでは買うことはできないので普及はまだまだのようです。

 

少し前に、我が家に1.5m級のパラボラアンテナを設置し、その設置方法や調整方法を勉強すると共に中国衛星放送の受信に成功しました。(挑戦1-3参照)

 

パラボラアンテナが大きくなると、それなりの重量になりますから、マンションなどのベランダへの設置はしにくいものでした。

 

最近、設置要望のあった2件はいずれもマンションであるため、今回は、軽くて人気のあるメッシュタイプのパラボラアンテナを使うことにしました。

 

メッシュタイプのアンテナ自体はもちろん以前から存在しているが、価格が高く手軽に買えなかったのですが、最近では安く提供されている中国製のメッシュタイプものを利用することにしました。

 

取手市内の某氏のところにお邪魔し、ベランダの位置、想定される衛星方向等の調査を行い、アンテナを設置したときにうまく衛星が受信出来る状態にできるかを事前に検討しました。

 

幸い前方の衛星方向に障害物も無く、アンテナもなんとか工夫すればベランダに固定できるので設置可能と判断し、機器一式を発注しました。

 

費用を送金すると翌々日には機器が手元に届きました。 早速自宅で機器類の確認とアンテナの組み立てを行い、翌日には必要な調整や設定をするつもりでいました。

 

ところが、某氏とスケジュール調整のための連絡をとると、奥さんが、今夜、親戚が遠くからくるので、中国衛星放送をぜひ見せたいから今日設置して欲しいとの強い要望がありました。

 

 要望に沿うために当初の予定を変更して、設置場所で調整・設定、確認試験をすることにしました。 

夜は忘年会だからそれまでには終了しなければならず、最悪は現場ら会場へも考えて準備!! 

一応13時過ぎから始めて16時頃には終ることを目標にしました。 

 

 某氏宅に13時に到着後、ベランダにポールを固定するのに一部部材が欲しかったので、途中でホームセンターに行ったものの何とか3時半までにはアンテナの固定、方向の調整、チューナー等の設定等を完了しました。(テレビとチューナー間の接続は (映像、音声R、音声L)のRCAピンケーブルなので簡単)。

 

アンテナ向きを少しずつ調整し、鮮明な画像を無事受信できた時、歓声があがる。 嬉しい瞬間です。

 

以下、画像を参照願います。

 

★4分割されて送られてきたアンテナを組み立て、LNBホルダーを取り付ける。

★ ベランダにマストを立て、パラボラを設置、仰角、方位を調整し、衛星を探る

  TVを見ながらレベル(質量が一番上がった位置で固定

★組み立てたパラボラアンテナは三菱軽 Toppoに入った!

  

資料:(再掲)

受信対象衛星   : CHINASAT-6B 垂直・水平偏波 Cバンド

衛星位置:    : 東経 115.5度

目標受信チャンネル:30~35 (無料放送) 

アンテナ     : 直径1.2m メッシュタイプ 中国製、 ポール60φアルミ

LNB       : 中国製

海外衛星用チューナ: 中国製 

設置場所     : 取手市内マンション3階 南面ベランダ

取手市からの衛星磁気方位: 南西方向 約220度、仰角41度 偏波角29°

設置年月日    : 2009/11/28午後